09 神社を守る御神木 – 福岡市西区市民センター

09 神社を守る御神木

2022年7月31日

唐津街道 姪浜宿の中央に位置する姪浜住吉神社。始まりは西暦743年に住吉明神のご出現がありました、また、その翌年に異国の船来襲の調伏祈願の時に再びご出現されたため、小社を建立することになり、住吉三神をお祀りしたことによります。海上安全・交通安全・開運・厄除けなど様々なご利益があるとされ、また、宮司がクイズミリオネアで賞金1,000万円を獲得し、福岡西方沖地震によって損壊した大鳥居や御神門・社務所などの修復に役立てたことでも有名になりました。

この姪浜住吉神社の境内には、とても大きなイチョウの御神木があります。樹齢約700年と推定され、樹高は14m、幹まわり4.8mととても存在感があり、周りからもよく見えるシンボリックな御神木です。昔は海が今よりも近くにあったため、漁師が漁から戻ってくる際の目印にもなっていたそうです。
また、紅葉の季節になるとイチョウの葉が黄色く色づいて雰囲気が変わります。鮮やかなイチョウの色は本殿の朱色とのコントラストが美しく、とても素敵な風景となってフォトスポットとして賑わいます。

御神木の麓には木製の看板があり「昔、雷が落ちた時、木が避雷針となり身代わりとなって本殿を守りました」と書いてあります。地域の安全を見守る神社を、身をもって落雷から守った御神木は、地域を守るシンボルのようです。この御神木のイチョウをモチーフにしたお守りがあるのですが、このお話を聞くととてもご利益がありそうです。

姪浜住吉神社は、縁起の良い逸話や素敵な風景だけでなく、弁財天祭(9月10日)や秋祭り(10月下旬の土日)、七五三成長祈願祭(11月15日)など、様々な行事や催事なども行われていますので、是非足を運んでみてください。

写真提供:福岡市

姪浜住吉神社
http://sumiyoshi-jinja.jp/

姪浜住吉神社(紹介動画)
https://www.youtube.com/watch?v=PstH-okiuKE