05 古代からのランドマーク・飯盛山 – 福岡市西区市民センター

05 古代からのランドマーク・飯盛山

2022年5月30日

地下鉄橋本駅から南側の山並みを眺めると、きれいな三角形をした小高い山があります。この山が「飯盛山(いいもりやま)」です。

「飯盛山」という名前の山は全国に50以上あり、ご飯を山盛りに盛ったような姿をしていることが、名前の由来と言われています(周辺の地域では、篠栗町や福津市に「飯盛山」と呼ばれる山があります)。そのため、そのほとんどがきれいな三角形をしていて遠くから見てもわかるので、その土地のランドマークとなっているようです。

福岡市にある飯盛山は、吉武高木遺跡などが発掘された早良平野からもその姿がはっきりと確認でき、信仰の対象となって古代から親しまれてきました。山の麓には飯盛山全体を神域とした飯盛神社があり、山の中腹にある中宮の銀色の鳥居が輝いています。

そして、この飯盛山(飯盛神社)で有名なのが流鏑馬(やぶさめ)です。飯盛神社流鏑馬行事は、福岡市の無形民俗文化財に指定される古くから続く伝統行事です。10月9日の秋季大祭(くにちまつり)において、五穀豊穣・武運長久・無病息災を祈って行われてきました。武士姿の騎射が、疾走する馬に乗って矢を放ち、的を射抜くたびに拍手や歓声が湧き起こります。

古くからの歴史の残る飯盛山。頂上(標高382m)までの登山道もありますので、登ってみてはいかがでしょうか?登るとなんだかご利益がありそうな気がします。

 

飯盛神社流鏑馬行事:福岡市の文化財

https://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/sp/cultural_properties/detail/132