01 姪浜駅前のウサギと波のモニュメント – 福岡市西区市民センター

01 姪浜駅前のウサギと波のモニュメント

2022年3月31日

西区の玄関口である地下鉄姪浜駅に降りると、正面に波とうさぎの大きなモニュメントがあります。このモニュメントは、「ドラゴン・キング・ラビッツ」というタイトルがつけられ、姪浜の港に伝わる「龍王うさぎの伝説」をモチーフに作成されたものです。

「龍王うさぎの伝説」とは、興徳寺(西区姪の浜)を開いた大応国師(だいおうこくし)が学問を修めた宋(中国)から帰国の途中に起こった不思議な出来事にまつわるお話しです。

大応国師が帰国の途中、雪深い山の中で狼に追われていたうさぎに出会い、そのうさぎを助けて一緒に船に乗りました。その船が玄界灘で暴風雨に遭い、いまにも難破しそうになったとき、助けたうさぎが荒れる海に飛び込むと、荒波がピタリとおさまって、大応国師の一行は無事に姪浜の港に帰ることができました。ほっとして空を見上げるとうさぎがきらきらと金色に光り輝いて、空高く舞い上がったかと思うと、やがて龍王の姿となって天に消えていったという伝説です。

このモニュメントの裏側には龍王の姿も見られますので、一度、足を運んで観てください。

また、姪浜駅から北側に10分ほど歩くと、名柄川の横に大応国師が開いた興徳寺があります。境内は緑に囲まれた心地よい場所で、寺蔵の絹本著色大応国師像は、国の重要文化財に指定されています。

 

「竜になったうさぎ」(西日本新聞社『福岡県の昔ばなし』原文)

http://www.hunterslog.net/dragonology/S/40135a_org.html

 

興徳寺:福岡市の文化財

https://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/sp/cultural_properties/detail/24